第24回日本神経理学療法学会学術大会に参加しました
2026年9月5日・6日に大阪国際会議場で開催された第24回日本神経理学療法学会学術大会に参加しました。
約2,800名が参加する大規模な大会となり、会場では活発な発表・ディスカッションが行われていました。
今回の学術大会では、本Labの教員・大学院生・修了生、共同研究者などから、計7件の関連発表・講演がありました。また、山本がポスターセッションの座長を担当しました。
Fazekasスケールによる白質高信号評価に関する研究
口述5「評価・測定1」
「Fazekasスケールによる白質高信号評価の評価者間信頼性と重症度依存性・評価バイアスの検討」茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科
川村 郁弥さん
本研究は、本Lab博士課程修了生の野本 真広さんとの共同研究です。
川村さんにとっては今回が初めての学会発表で、口述発表に挑戦しました。白質高信号の臨床評価として広く使用されるFazekasスケールについて、評価者間信頼性だけでなく、重症度による一致度の変化や評価者間のバイアスについて検討した研究です。
頭部CTを用いた皮質脊髄路病変体積の評価
口述24「予後予測2」
「頭部CTを用いた脳出血例の皮質脊髄路病変体積に関する信頼性の検討」茨城県立医療大学大学院保健医療科学研究科
内田 武正さん
本Labの大学院生として口述発表を行いました。
脳出血患者の運動機能予後を検討するうえで重要となる皮質脊髄路病変について、日常診療で広く使用されている頭部CTを用いて定量的に評価する方法を検討しています。
延髄梗塞患者の回復期リハビリテーションに関する研究
ポスター93「脳損傷回復期15」
「延髄梗塞患者における回復期リハビリテーション病棟退院時の日常生活動作および歩行の獲得状況」茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科
石橋 清成さん
石橋さんは本Lab博士課程修了生で、本学付属病院に勤務しています。
臨床現場で蓄積されたデータを研究につなげ、延髄梗塞患者のリハビリテーション経過について発表しました。
急性期脳卒中患者における入院関連機能障害
ポスター53「脳損傷急性期14」
「急性期脳卒中患者における入院関連機能障害の危険因子が身体機能や在院日数に及ぼす影響」武蔵野総合病院リハビリテーション科
野本 真広さん
野本さんは本Lab博士課程修了生です。
急性期脳卒中患者を対象として、入院関連機能障害につながる危険因子と、身体機能や在院日数との関連について検討した研究を発表しました。
球脊髄性筋萎縮症における重心移動能力の評価
ポスター44「神経筋疾患・その他」
「重心可動域検査で前方重心移動制限を認めた球脊髄性筋萎縮症の一症例」筑波大学附属病院リハビリテーション部
岡本 善敬さん
岡本さんは本Lab博士課程修了生です。
重心可動域検査を用いて、球脊髄性筋萎縮症例における前方への重心移動制限を評価した症例報告です。神経筋疾患における姿勢制御や重心移動能力を、臨床的な評価から捉える興味深い発表でした。
パーキンソン病の遠隔リハビリテーション
ランチョンセミナー4「パーキンソン病の遠隔リハビリテーションの今とこれから ~ヨーロッパの保険診療システムから学ぶ~」
「診断早期のパーキンソン病の運動療法と遠隔リハビリのこれから」株式会社Smile Space(PDitスタジオ)
謝敷 宗秀さん
謝敷さんは本学大学院生であり、今回は臨床・事業の立場からランチョンセミナーの講師を務めました。
パーキンソン病の診断早期からの運動療法や、今後の遠隔リハビリテーションの可能性について、大変興味深い講演でした。
マーカーレス姿勢推定による反応的姿勢制御評価
ポスター71「測定・評価3」
「ビデオカメラを用いたマーカーレス姿勢推定による反応的姿勢制御評価の信頼性および基準関連妥当性の検討」
山本 哲
日本神経理学療法学会戦略的課題解決委員会パーキンソン病班の活動として、ビデオカメラとマーカーレス姿勢推定を用いた反応的姿勢制御評価について発表しました。
研究・発表にあたり、多大なご助言をいただいた長谷川先生に改めて感謝申し上げます。また、今後の測定方法・解析方法について、成田先生、長谷川先生とミーティングを行うことができました。今後の研究を進めるうえで非常に有意義な時間となりました。
ポスター発表では多くの先生方と直接ディスカッションすることができ、さまざまな視点からご意見やご助言をいただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
ポスターセッションの座長
ポスター16「脳損傷 ADL・その他」
山本が座長を担当しました。
さまざまな研究発表を聞きながら、発表者・参加者の皆さんと議論する機会となりました。
ICTを用いた生活期脳血管疾患の健康観察技術についての研究ミーティング
特別電源所在県科学技術振興事業補助事業「ICTを用いた脳血管疾患生活期の次世代型健康観察技術の開発に関する試験研究事業」
についても、共同研究者とのミーティングを行いました。
現在進めているデータの解析方法について直接相談することができ、今後の研究方針を整理する良い機会となりました。
センサ内蔵型インソールを用いた歩容評価
日本神経理学療法学会茨城地方会のメンバーとも、現在進めているデータ測定についてミーティングを行いました。
この研究は、第29回茨城県理学療法士学会で「センサ内蔵型インソールを用いた神経障害患者の歩容評価:フィージビリティスタディ」を発表したことをきっかけに声をかけていただき、共同でデータ測定を進めているものです。
センサ内蔵型インソールから得られる荷重量、足底圧分布、COP(足圧中心)軌跡などを可視化することで、神経障害患者の歩容変化を定量的に捉えることを目指しています。
今回は、実際のデータを見ながら、歩行の安定性や臨床で意図している歩容改善、目標設定との関係についてディスカッションしました。
臨床での「良くなった」という感覚を、どのように客観的なデータとして捉えるかという点は、今後も重要な研究テーマになりそうです。
学会を終えて
写真は、ゼミ卒業生も含めた懇親会での一枚です。
今回の学会では、研究発表だけでなく、共同研究者との打ち合わせ、卒業生との再会、新しい研究の相談など、多くの情報交換を行うことができました。
オンラインでの情報交換が容易になった現在でも、実際に研究者や臨床家が集まり、データを前に直接議論することには大きな価値があると改めて感じました。
やっぱり学会はいいですね。
日本神経理学療法学会には、今後も継続的に参加したいと思います。
大学院生を募集しています
CNS Labでは、神経理学療法、神経科学、脳機能イメージング、スマートリハビリテーション、アウトカムリサーチ、スポーツ神経科学など、幅広いテーマで研究を進めています。
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本Lab各領域の研究内容
01 臨床神経生理学・ニューロリハビリテーション領域
02 精神障害・高次脳機能障害・神経科学領域
03 脳機能イメージング・スマートリハビリテーション領域
04 アウトカムリサーチ領域
05 スポーツ神経科学領域




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