茨城県立医療大学 理学療法学科 山本助教が行った研究が論文として公開されました.本報告は,脳血管障害後にジストニアを呈した症例に対し,免荷式トレッドミル歩行練習を行った際の運動学的及び神経生理学的変化を報告したものです.現在までに脳血管障害後のジストニアに対する理学療法は,確立されたものはありません.本症例は下腿三頭筋にジストニア症状が生じており,歩行困難が出現していました.ジストニア症状は臥位や座位では生じず,立位歩行などの荷重により生じていたことから,免荷式トレッドミル歩行練習が有効であると仮説を立て,その検証を行いました.その結果,本症例の歩行の対称性が有意に向上し,足関節運動時の脳賦活領域は正常に近づきました.これらのことにより,脳血管障害後にジストニアを呈した症例に対する免荷式トレッドミル歩行練習は,有効である可能性が示唆されました.今後,症例数を増やし,検討を進めたいと思います.本論文はオープンアクセスとなっておりますので,是非ご一読ください.
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